質のよい睡眠をとりましょう |
睡眠リズムの崩れが低体温につながる
よい睡眠がとれていないことも、低体温の原因になります。そのメカニズムは次の通り。
人間の体は交感神経と副交感神経という2つの自律神経が交互に支配しています。
そして活動するときは交感神経が、休む時は副交感神経が優位になるよう、自動的に切り替わっているのです。
ところで、人間の体には体内時計があり、昼夜のリズムに合わせて活動と休息のリズムを作っていますが、これに合わせて自律神経も切り替わります。
しかし、夜遅くまで仕事をしていたり、日中ゴロゴロしていたりするとこのリズムが乱れ、自律神経のバランスが崩れてしまうことに。
こうして自律神経のバランスが崩れると血流障害が起こり、低体温を引き起こしてしまうのです。
理想的な睡眠とは?
では、睡眠をとるときどんなことに気をつければよいのでしょう。
まず体内時計のリズムが整うよう、寝起きする時間を一定にすること。
そして、新陳代謝が活発に行われる午後8時~午前4時までの間にできるだけ多く睡眠をとりたいものです。
また、睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の2種類があり、レム睡眠は体の眠り、ノンレム睡眠は脳の眠りといわれています。
特に、ノンレム睡眠のときに分泌される成長ホルモンは代謝に関係し、疲労回復を促す大切なものです。
ノンレム睡眠とレム睡眠はワンセット約90分で繰り返されますが、一晩に深い眠りを3~5回欲しいところ。
時間的には7~8時間の間で自然に目覚めるのが理想です。
ぐっすり眠るためのコツ |
朝日を浴びましょう
人間の体は、起きた直後に目に入る太陽光をスイッチに朝であることを感知します。
そして、その約14時間後にメラトニンというホルモンが分泌されはじめ、その作用で1~2時間後に眠くなります。
こうしたことから、朝きちんと光を浴びることが大切です。
食事は寝る2時間前までに
寝る前にものを食べると寝ている間も胃腸が働くことで、目覚めやすく眠りが浅くなります。
また、睡眠中働かなくていいはずの消化酵素も働かせることになり、代謝酵素の活動にも影響が出ます。
眠る2時間くらい前から、食事は避けましょう。
寝室の環境にも注意
明るい部屋で寝ると網膜が光を感知し、メラトニンが分泌されず睡眠リズムが崩れます。
眠るときはものの形がなんとかわかる程度の暗さが最適。また、騒音も雨戸やカーテンなどで遮りましょう。
さらに、インテリアは心が落ち着く色でまとめるのがおすすめです。